
毎年夏になると、「暑さを避けて少しでも涼みたい…」と考える方は多いのではないでしょうか。会社の同僚や仲の良いグループで納涼会を計画している方もいるかもしれません。
納涼会とは、涼しい場所で食べ物や飲み物を楽しみながら、季節感を味わう特別なひとときです。飲み会の一種ともいえますが、単なる飲み会とは一味違い、特別な時間を過ごせる点が魅力です。
会社で行われる場合、毎年の恒例行事となっていることも多く、「いつもと同じ会場ではつまらない…」「今年はなにか特別な体験をしたい!」と感じる方も少なくありません。そのようなときには、納涼船としてクルージングを貸切って楽しんでみませんか?
今回は、納涼船の楽しみ方やクルージングの魅力についてご紹介します。初めてクルージング体験をする方も、ぜひ参考にしてください。
納涼船として楽しむクルージング
クルージングは陸上とは異なり、海の上で心地よい風を感じながら涼しく過ごすことができます。昼間は雄大な景色を満喫でき、夜には美しい夜景を眺めながら優雅な時間を過ごせるのも魅力の一つです。
納涼船は貸切にすることもでき、気心の知れたメンバーとともにプライベートな空間で、夏の暑さを吹き飛ばすようなパーティーを開くこともできます。飲み会として楽しむだけではなく、納涼という本来の目的も十分に満たしてくれるでしょう。
さまざまなシチュエーションに対応できるため、貸切クルージングで特別なひとときを過ごしてみてください。
納涼船のぜいたくな楽しみ方
陸での納涼とは一味違う雰囲気を楽しむことができる納涼船。そんな納涼船での飲み会をさらに特別なものとするために、具体的な楽しみ方をご紹介します。
1.夜景や花火を堪能
納涼会や納涼祭などは、昼間の暑さを避け、夕方や夜に行われることが多いです。クルージングを利用すれば、水上から美しい都会の夜景を堪能できます。
プランにもよりますが、ゆっくりと進行する航路の途中で、東京タワーやお台場、大井コンテナ埠頭など、すばらしい夜景を目に焼き付けることができるでしょう。また、夏には花火大会も開催されているため、日程次第では船上から花火鑑賞も可能です。
2.おいしい食事を味わう
船上での食事もまた、納涼船ならではの魅力です。アニバーサリークルーズでは、夏にぴったりなビュッフェやBBQを楽しむプランがあり、ご予算や人数に合わせてお選びいただけます。また、フリードリンクを付けることも可能で、乗船中はお酒を存分に楽しむことができます。
さらに、デザートビュッフェやフルーツ盛り合わせなどのフードオプションを追加して、より豪華な食事にすることも可能です。
納涼船を楽しむためのマナーや注意点
クルージングでの納涼会を思う存分楽しむためには、いくつかの基本的なマナーを守ることが大切です。以下の点に気を付けて、よりすてきな時間を過ごしましょう。
①時間通りに集合する
クルージングの開始時間を守ることは基本です。特に航路が決まっている場合、集合時間に遅れてしまうと、ほかの乗客に迷惑がかかるだけでなく、航路や予定の変更が必要となる可能性もあります。せっかくのプランを思う存分楽しむためには、時間厳守で集合することが大切です。
②アルコール類の一気飲みを避ける
クルージング中は、アルコールの飲み過ぎに注意が必要です。特に、酔っ払って倒れてしまうことのないよう、適量を守って楽しみましょう。航行中は、急な対応が難しい場合もあるため、自己管理は重要です。
③未成年の飲酒や喫煙に注意
もしも職場の納涼会で10代の若い世代が参加するのであれば、羽目を外さないよう気を配っておく必要があります。未成年の飲酒や喫煙は絶対に避け、全員が安心して楽しめる環境を作ることが大切です。
④ゴミの海上投棄はしない
おいしい食事や飲み物を楽しんだあと、ほろ酔いになってきた時に注意したいのがゴミの海上投棄です。環境への配慮はもちろん、きれいな海の景色を守るためにも、ゴミは決して海に捨ててはいけません。
普段と異なる場面での納涼会ですので、気を緩めすぎず、マナーを守りながら楽しいクルージングを満喫しましょう。
貸切も可能!オーダーメイドで楽しむ納涼船の魅力
クルージングで納涼会を行う際、人数や予算に応じて納涼船を貸し切ることができます。船の大きさや提供されるサービスは会社によって異なりますが、完全オーダーメイド型のプランなら、船を丸ごと一隻貸切ってサービスやアレンジを自由に追加することが可能です。
納涼会以外にも、特別な記念日のサプライズ演出、会社の功労賞や定年祝い、社内表彰式など、貸切クルージングはさまざまなシーンに最適です。
ここでは、オーダーメイドの貸切納涼船でできることをご紹介します。
1.コースを自在に決められる
不特定多数が乗るクルージングでは、航行コースは予め決められていますが、貸切クルージングなら、自由にルートを設定することが可能です。もちろん基本のコースをそのまま運航しても良いですし、特定の景色が見たいという希望に合わせて、航行ルートを変更することができます。
例えば、レインボーブリッジやベイブリッジの下を通過するタイミングでプロポーズのサプライズを盛り込むといった特別なクルージングもできるでしょう。
2.料理の内容を充実させられる
プランによって異なりますが、一流シェフが手掛ける豪華な料理を船上で味わうことが可能です。イタリアンや和食など、さまざまなジャンルが豊富にそろっているため、飽きることなく楽しめます。
また、シェフが目の前で料理を仕上げてくれるライブ感満載なプランもあり、高級感あふれる料理が堪能できます。
3.いろいろなオプションが付けられる
オプションを自由に選べる点も、オーダーメイドならではの魅力です。バンド演奏やダンスショーを選択することで、より一層盛り上がります。ジャズバンドやアルプス音楽団の演奏、ベリーダンサーなど、ジャンルもさまざまです。
また、パーティーの司会をお願いしたり、コンパニオンやマジシャンなどを呼ぶこともできます。さらに、船内の飾りつけやリムジン送迎といった、より豪華にするオプションも豊富にそろっています。
初めてのクルージング!納涼船での1日
初めてクルージングを体験する方は、ワクワクすると同時に「船内はどんな雰囲気だろう」「どんなスケジュールなの」と気になることも多いでしょう。
そこで、ここでは体験談をもとに、納涼船クルージングの具体的な流れやスケジュールをご紹介します。
とある納涼会クルージングのスケジュール
私が体験した納涼船のクルージングは、会社の創立50周年を祝うクルージングパーティーでした。参加者は約80名。比較的大型のパーティー船を貸し切り、19時から21時までの約2時間、東京湾の見どころスポットを巡るプランです。
オプションとして、ジャズバンドの迫力ある生演奏を加え、創立記念日としてバルーンリリースも行いました。
具体的なスケジュールはこのような形です。
18:30 集合
集合時間は出航に間に合うよう、30分前から15分前までに現地集合でした。集合場所が分からなかったり迷ったりしたときの待ち合わせ場所も予め決めていたため、安心して集合できました。
18:50頃 乗船開始
乗り遅れがないよう確認しながらスムーズに乗船していきます。船内で改めて点呼をとり、全員がそろったことを再びチェックします。
19:00頃 出航
朝潮小型船乗り場をいよいよ出航です。徐々に小さくなっていく東京タワーをバックに、これより東京湾へと繰り出していきます。みんなのテンションも徐々に上がってきました。
19:15頃 レインボーブリッジ通過
レインボーブリッジに到達し、下を通過していきます。七色にライトアップされたレインボーブリッジを下から見上げると圧巻の一言で、幻想的な世界観に引き込まれてしまいます。夏場だったので日が高く、空はまだほんのりと色を残してはいましたが、幻想的なレインボーブリッジを写真に納めようと無我夢中になりました。
19:20頃 お台場エリアへ
レインボーブリッジを通過したあとは、そのままお台場エリアに到達します。
19:35頃 大井コンテナ埠頭を通過
右手に大井コンテナ埠頭が見えてきます。ライトで照らされた巨大クレーンやコンテナがなんとも言えない神秘的な空間を生み出し、まるでゲームの中にいるような世界観をかもし出しています。
20:00頃 羽田空港の景色を満喫
右手に羽田空港が見えてきました。ちょうど飛行機の着陸時間と重なり、迫力ある着陸シーンを見ることができました。
20:30頃 お台場でバルーンリリース
お台場海浜公園沖は波のない穏やかな場所で停泊スポットにぴったり。ここではバルーンリリースを行い、一斉に夜空へと舞い上がるバルーンは絶景の一言でした。
21:00 帰航・下船
予定通り帰航し、船を降りて今回のプランが終了となりました。
納涼船クルージングの感想
さまざまなサービスがあり、クルージングでの納涼会は大成功です。とても満足が行くすばらしい夜景と演出が満載のクルージングで、とてもすてきなひとときを過ごすことができました。
個人的に友達などを誘ってまた行きたいと思ったほどで、会社の同僚たちも口々にすばらしいと声をあげていました。なかなか味わうことのできない、最高の納涼会となりました。
クルージングで涼しく夏を乗り切りましょう
納涼船でのクルージングは、通常の飲み会はもちろん、結婚パーティーや会社の創立記念などの特別な記念日にもぴったりです。船上ならではの開放的な雰囲気の中、サプライズ演出も簡単にできるのが魅力。陸上でのイベントとは一味違った感覚と雰囲気が味わえます。
アニバーサリークルーズでは、少人数向けの小型クルーザーから、600名が乗船できる大型レストラン船まで、幅広い種類のクルーザーを国内最多の70隻以上から選べます。
費用は人数にもよりますが、一人あたり数千円から、高くても2万円前後。オーダーメイドにすることで、好みや希望に合わせた演出やオプションを追加でき、より一層楽しめます。まさに「移動するエンターテインメント」と言えるでしょう。
クルージングには多くの魅力がありますが、特に夏はその魅力が際立ちます。納涼会で利用する際は、船内のルールやマナーを守りながら、涼しさと心地良い時間をぜいたくに満喫しましょう。

編集長 | 高橋 知里