
静かな夜、波音に包まれながら見上げる満天の星空。船上という特別な場所で、四季折々の星座を眺めてみませんか。
海上をゆくクルージングは、街の明かりを遠ざける絶好の観測スポット。春の大三角から夏の天の川、秋の四辺形、冬のオリオン座まで、心を癒やし特別なひとときを演出します。
この記事では、季節ごとの星座の魅力とクルージングで楽しむ夜空の魅力を紹介します。
春・夏に見たい星座
春と夏は、気温が穏やかで観測がしやすい季節。ここでは、春と夏に見られる代表的な星座を紹介します。
春の星座
北斗七星は、一度はご覧になった方も多いのではないでしょうか。北の空に輝く、7つの明るい星で構成された星列です。ひしゃくの形をしていて、おおぐま座のしっぽの部分にあたります。
そして、北斗七星のひしゃくの柄(え)の部分のカーブをそのまま伸ばすと見つかるのがうしかい座の1等星、オレンジ色に輝くアルクトゥルスです。さらにそのカーブを伸ばすと、おとめ座の1等星で青白い光を放つスピカがあります。
うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカに、しし座の2等星デネボラの3つの星を結んだものが「春の大三角」です。
夏の星座
夏には七夕の時期に、天の川を見ようと空を眺める方が多いかもしれませんね。
「彦星」はわし座の1等星アルタイル、「おりひめ星」はこと座の1等星ベガです。この2つの星は天の川をはさんで、向かい合うように位置しています。この2つの星とはくちょう座の1等星デネブを結んだものが「夏の大三角」です。
はくちょう座は、天の川のなかに十字架の形をして並んだ星座で、見つけやすいですよ。天の川を背景にした夏の大三角を見つければ、そこからほかの星座を探す楽しみが広がります。
秋・冬に見たい星座
秋と冬の夜空は、透明感のある空気と澄み切った景色が特徴です。寒さが厳しくなるほど星の輝きが増し、観測するのに向いています。ここでは、秋と冬に見られる星座とその魅力を紹介します。
秋の星座
秋は、ペガスス座とアンドロメダ座が見やすい季節です。ぺガスス座のマルカブ・シェアト・アルゲニブ・アンドロメダ座のアルフェラッツを結んでできる四角形は「秋の四辺形」と呼ばれています。
秋の四辺形を起点に観測を進めると、肉眼でも見えるアンドロメダ銀河を見つけることができます。
冬の星座
冬の星座の代表といえば、オリオン座。2つの1等星と5つの2等星が含まれている、鼓(つづみ)のような形をした星座で、冬の夜空でひときわ目立ちます。
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで「冬の大三角」を形づくっています。
冬の夜空は星の密度が高く、多くの星座を同時に楽しむことができるのも魅力です。
クルージングで叶う星空を楽しむ特別な旅
海の上は、街の明かりが届かず、目視で天体観測をするには良い環境です。クルーザーのデッキから空を見上げて、ぜひ季節の星座を見つけてみませんか。
遥か遠くにある星々や、同じ星空を眺めていた昔の人々に思いをはせると、心が軽くなるかもしれません。
「見たい星座があるけど観測場所が分からない」という場合もご安心ください。通常の運航コースに限らず、星座がきれいに観測できるスポットをスタッフがご提案いたします。
星座を眺めながら、ゆったりとした食事の時間を楽しんでいただくこともできます。
星空クルージングは、大切な人との記念日や特別な時間を過ごしたい方、または日々の疲れを癒してリフレッシュしたい方にぴったりのプランです。気になる方はぜひ、アニバーサリークルーズまでご相談ください。

編集長 | 高橋 知里